paintworks SMITH | Honey Note |
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フライングV
結構使われていないギターだと思う。
意外なギターである。
小さそうに見えて、案外でかいし、弾きにくそうに見えて案外弾きやすい、メタルっぽく見えるがメタルでは使いにくい。
レストア中のVはいわゆる67年モデルで、あのレニークラヴィッツの愛器モデルである。
うんちくをもう一つ言えば、67年モデルの前にある初期型の58&59年モデルは58が81本
59が17本というギブソンの出荷数である。
時代がこの形を受け付けなかったらしい。
故に58&59オリジナルは1千万円でも買えない代物。
モトリークルーのギタリスト、ミックマーズ氏所有のそのモデルを離婚調停金捻出の為売却したのもうなずける話です。
いかす!
見た目はすげえ!!
もうこの際細かい事を気にせず仕上ようぜ!とばかりサーキットをかまわず鳴る状態へGO!
ちなみにナットは牛骨を10日ばかりエンジンオイルに漬けて、不自然な白さを抜いて、ヴィンテージぽくしてるぞ。
ナット溝を切り、弦を張ってじゃラーン!!
E~音でわないかえ!
早速スタジオで出すが、やはりポッド全滅&ジャック死亡.............
しょうがないか、あれだけボロッちかったもんね。
オクターブもバラけてるし、ナット(弦高)も高い、1弦は12フレット上でチョーキング時の音ズマリやらね。
まあでも演奏できるレベルで完成(プレ)は成長の証では?と自分を慰めようぢゃないか。
この時期の塗装、特に(と言うか主に)ラッカーでは、乾燥の速さ&湿度により、塗装直後に白くなると言う
ブラッシングが起きます。
この症状は乾燥の速さが災いして、塗膜の表面に「結露」状態を形成しちゃうわけで、仕上がりがつや消しクリヤー風になります。
まあ対応としてはリターダーという乾燥を遅らせる添加剤を入れるんですが、本職自動車塗装の私のアクリルウレタン現場にはラッカー用リターダーはないのだ..........
解かりますか?bodyの白いのが....ちなみにブラックです、コレ。
ネックは綺麗になったんだけどね、取り合えず「結露」は磨くで対応さ。
ネック裏は綺麗だ!
リペア後も解からんしね。
画像的には綺麗なのだが、近くによるとつき板の貼り付けが甘く、皺や、浮きが多数(汗汗)
貼り付けるときのボンド量や、クランプの数が圧倒的に足りなかったのが原因。
下が悪いと上の塗装ではごまかしきれません、なのであきらめて完成を急ごうぢゃないか!
つき板貼り付け........
タイトボンドで貼ったんですが、この量をケチると端っこが接着されてないとかなるんでしっかり塗りこみ、はみ出たのはあとで削るのがよろしいかと.....
何事にも始めは失敗が付き物。
ギター製作記事等見てると2,3本は失敗しないとまともにならないとかを実感
正直ここまで来ると速く完成させようと目をつぶった失敗もあります。
鋭い指摘はご勘弁を(ノД`)・゜・。
まずネックの着色、定番マホガニー茶色に、ギブソンぽく赤を混ぜたぞ。
刷毛で塗って余分をウエスでふき取り。
メイプル部は市販のライトオーク。
淵をブラックアウト、こんかいは着色後にメイプル部にウッドシーラーを入れて後日色の境目をバーストグラデーションしましょう!
色合いがなんだか昔持ってたミュージックマンぽいな............(高級感が無いぞ)
週明けはようやくクリヤーコートなのだ!乞うご期待。